3資格の受験情報まとめ
| 項目 | A+(2試験) | Network+ | Security+ |
|---|---|---|---|
| 現行試験 | 220-1201 / 220-1202 | N10-009 | SY0-701 |
| 合格ライン | 675点 / 700点 | 720点 | 750点 |
| 問題数・時間 | いずれも最大90問・90分(多肢選択+PBQ) | ||
| 受験料の目安 | 約274ドル×2試験 | 約399ドル(日本 約4.6万円) | 約439ドル(日本 約5万円) |
| 日本語受験 | 可(2025年11月〜) | 可(2024年8月〜) | 可 |
| 推奨経験 | ITサポート 12か月 | NW実務 9〜12か月 | N+相当+実務2年 |
| 有効期限 | 取得から3年間。上位資格の合格で下位も自動更新(例: Security+合格でNetwork+/A+も更新) | ||
- 申込: CompTIA公式ストアでバウチャー購入 → ピアソンVUEで予約(テストセンター or オンライン24時間365日)。バウチャー有効期間は購入から6か月〜12か月。
- 価格は毎年値上げ傾向。申込直前に公式ストアで最新価格を確認してください。TAC等の教育機関経由の割引バウチャーもあります。
- 日本語版と英語版で記述に齟齬がある場合は英語版が優先。用語・略語は英語のまま覚えるのが安全です。
PBQ(実技問題)と時間配分の戦略(3資格共通)
- PBQは通常試験の冒頭に3〜5問配置されます。総得点の約20%程度と推定されています。
- 1問に5分以上かかりそうならフラグを立てて飛ばす。選択問題(約1分/問ペース)で得点を確保してから戻ります。
- PBQは白紙にせず部分点狙いで必ず何か入力する。設定変更後の「Apply/OK」のクリック忘れに注意。
- 対策は「読む」より「触る」。Network+ならPacket Tracer/GNS3、Security+ならWiresharkやログ読み、A+なら実機・仮想マシンの操作経験が効きます。
最重要暗記: ポート番号(全資格共通の得点源)
3資格すべてで出題される最頻出の暗記項目です。「出題」列は各試験のObjectivesに明記されているものを示します(もちろん全部覚えるのが理想です)。
| ポート | プロトコル | 出題 | 覚え方のヒント |
|---|---|---|---|
| 20 / 21 | FTP(データ / 制御) | A+ / N+ | ファイル転送。21が制御、20がデータ |
| 22 | SSH / SFTP / SCP | A+ / N+ | 暗号化リモート接続。SFTPも22 |
| 23 | Telnet | A+ / N+ | 平文リモート接続=非推奨。SSHの隣 |
| 25 | SMTP | A+ / N+ | メール送信(サーバー間・平文) |
| 53 | DNS | A+ / N+ | 名前解決(通常UDP、ゾーン転送はTCP) |
| 67 / 68 | DHCP | A+ / N+ | IP自動割当(67サーバー / 68クライアント) |
| 69 | TFTP | N+ | 簡易FTP(UDP)。機器のファーム転送等 |
| 80 | HTTP | A+ / N+ | Web(暗号化なし) |
| 110 | POP3 | A+ | メール受信(DLして削除)。暗号化版995 |
| 123 | NTP | N+ | 時刻同期。「1・2・3」で時報 |
| 137-139 | NetBIOS / NetBT | A+ | 旧Windowsのファイル共有系 |
| 143 | IMAP | A+ | メール受信(サーバーに残す)。暗号化版993 |
| 161 / 162 | SNMP | N+ | 機器監視(161ポーリング / 162トラップ) |
| 389 | LDAP | A+ / N+ | ディレクトリサービス(AD) |
| 443 | HTTPS | A+ / N+ | Web(TLS暗号化) |
| 445 | SMB / CIFS | A+ / N+ | Windowsファイル共有 |
| 514 | Syslog | N+ | ログ収集(UDP) |
| 587 | SMTPS(サブミッション) | N+ | 暗号化メール送信(STARTTLS)。465も使われる |
| 636 | LDAPS | N+ | LDAPのTLS版 |
| 1433 | Microsoft SQL Server | N+ | データベース |
| 3389 | RDP | A+ / N+ | リモートデスクトップ |
| 5060 / 5061 | SIP | N+ | VoIPの呼制御(5061はTLS) |
※ Security+ではポート暗記そのものより「セキュアプロトコルへの置き換え」(Telnet→SSH、HTTP→HTTPS、LDAP→LDAPS、SNMPv2→v3等)の形で問われます。TCP(コネクション型)とUDP(コネクションレス)の区別もセットで。
暗記表: よく出る対応付け
OSI参照モデル 7層 N+
| 層 | 名称 | 代表例 |
|---|---|---|
| L7 | アプリケーション | HTTP、DNS、SMTP |
| L6 | プレゼンテーション | 暗号化、文字コード |
| L5 | セッション | セッション管理 |
| L4 | トランスポート | TCP/UDP、ポート番号 |
| L3 | ネットワーク | IP、ルーター |
| L2 | データリンク | MAC、スイッチ |
| L1 | 物理 | ケーブル、信号 |
サブネット早見表 N+
| CIDR | マスク | ホスト数 |
|---|---|---|
| /24 | 255.255.255.0 | 254 |
| /25 | 255.255.255.128 | 126 |
| /26 | 255.255.255.192 | 62 |
| /27 | 255.255.255.224 | 30 |
| /28 | 255.255.255.240 | 14 |
| /29 | 255.255.255.248 | 6 |
| /30 | 255.255.255.252 | 2 |
ホスト数 = 2^(32−プレフィックス) − 2
プライベートIP・特殊アドレス 共通
| 範囲 | 意味 |
|---|---|
| 10.0.0.0/8 | プライベート(クラスA) |
| 172.16.0.0/12 | プライベート(クラスB) |
| 192.168.0.0/16 | プライベート(クラスC) |
| 169.254.0.0/16 | APIPA(DHCP失敗のサイン) |
| 127.0.0.1 | ループバック(自分自身) |
| fe80::/10 | IPv6リンクローカル |
| fc00::/7 | IPv6ユニークローカル |
認証・AAA プロトコル N+S+
| 名称 | ポイント |
|---|---|
| RADIUS | UDP。無線/802.1Xの定番。パスワードのみ暗号化 |
| TACACS+ | TCP 49。全体暗号化。AAA分離。機器管理向け |
| Kerberos | チケット方式。ADの認証。時刻同期必須 |
| SAML | 企業SSO(XMLベース) |
| OAuth 2.0 | 「認可」の委譲 |
| OpenID Connect | OAuth上の「認証」 |
| 802.1X + EAP | ポートベースNAC(サプリカント/オーセンティケータ/認証サーバー) |
暗号方式の整理 S+
| 分類 | 代表 | 特徴 |
|---|---|---|
| 対称鍵 | AES | 高速・鍵配送が課題 |
| 非対称鍵 | RSA、ECC | 低速・署名/鍵交換。ECCは短鍵長 |
| ハッシュ | SHA-256 | 一方向・完全性。MD5/SHA-1は非推奨 |
| パスワード保護 | bcrypt、PBKDF2 | ソルト+鍵ストレッチング |
| 失効確認 | CRL / OCSP | OCSPはリアルタイム照会 |
リスク・DRの計算と指標 N+S+
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ALE = SLE × ARO | 年間予想損失(S+計算問題) |
| SLE = 資産価値 × EF | 1回あたりの損失額 |
| RTO | 復旧の目標時間 |
| RPO | 許容データ損失(=バックアップ頻度) |
| MTTR / MTBF | 平均修復時間 / 平均故障間隔 |
| サイト種別 | ホット(即時)/ ウォーム / コールド(安価・遅い) |
RAIDレベル A+
| RAID | 仕組み | 最低台数 / 耐障害 |
|---|---|---|
| 0 | ストライピング(高速化のみ) | 2台 / なし |
| 1 | ミラーリング | 2台 / 1台 |
| 5 | 分散パリティ | 3台 / 1台 |
| 6 | 二重パリティ | 4台 / 2台 |
| 10 | ミラー+ストライプ | 4台 / 各ミラー1台 |
手順系(順序が問われる) 共通
トラブルシューティング(N+は7ステップ)
問題特定 → 理論確立 → 理論検証 → 計画策定 → 実装orエスカレーション → 機能確認・予防 → 文書化
インシデント対応(S+)
準備 → 検知と分析 → 封じ込め → 根絶 → 復旧 → 教訓
マルウェア除去(A+)
症状確認 → 隔離 → 復元無効化 → 修復 → 定期スキャン → 復元再有効化 → ユーザー教育
揮発性の順序(S+/A+)
RAM・ネットワーク状態 → ディスク → バックアップ → 紙
Windowsツール A+
| やりたいこと | ツール |
|---|---|
| エラーログを見る | eventvwr.msc |
| パーティション操作 | diskmgmt.msc / diskpart |
| ドライバー管理 | devmgmt.msc |
| システムファイル修復 | sfc /scannow |
| ポリシー即時反映 | gpupdate /force |
| DNSキャッシュ削除 | ipconfig /flushdns |
| 経路の調査 | tracert / pathping |
合格者のノウハウ(コミュニティの通説)
- 模試で安定85〜90%が受験の目安。本試験の合格ラインは64〜83%相当ですが、本番の緊張と初見問題を考えると模試ではもっと上を目指します。
- 模試は複数ソースを併用する。1つのサイトの問題を暗記してしまうと実力を過大評価しがちです。
- 間違えた問題は必ずObjectivesに戻って理解する。解説の丸暗記では初見問題に対応できません。
- Network+はサブネット計算を毎日数問解いて速度を上げる。本番で1問2分かけていては時間が足りません。
- Security+は用語量が膨大。攻撃の種類・暗号・認証プロトコルはフラッシュカード化して隙間時間に反復。
- 英語学習を継続している方は、英語版での受験も選択肢。教材の選択肢が圧倒的に多く、Messerの動画をそのまま活かせます(日本語版は用語の訳が独特な場合があります)。
⚠ Brain Dump(本物の試験問題の流出サイト)は絶対に使わない
- 使用はCompTIA試験ポリシー違反。発覚するとスコア無効化・取得済み認定の剥奪・最低12か月の受験禁止処分の対象になります。
- CompTIAはデータフォレンジクスで「事前に問題を知っていた受験者」を特定できると明言しています。「知らずに使った」でも違反です。
- 「本番と同じ問題」を謳うサイトは避け、ExamCompass、Professor Messer、公式CertMasterのようなオリジナル作問+解説型だけを使いましょう。
受験準備チェックリスト
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